菅原一剛は常に「光」を捜している。雪の中の光、青森の自然の中にある光、発掘された土器が放つ光。そして、やがて資源として生まれ変わる資源ゴミの可能性という光。約20年に渡り青森の光を見つめ、撮影し続けた菅原一剛の膨大な写真たちはまさに「発光」している。青南商事50周年を記念して開催される本展では、「白い光」「大切な光」「新しい光」の3部構成にて、グラスプリント、ホワイトプリント、典具帖紙プリントなど様々な技法を用い、菅原一剛が青森の地で感じた「光」の印象を再現する。
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菅原一剛が20年近くに渡って撮影を続けている“雪の中の光”たち。その白い世界の中での“しろい光”は、不思議ととてもあたたかい。そのすがたを、様々な白色の表現で示した、新たな写真表現のかたち。
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まっ白な雪の中で、どれほどの時間を重ねたのであろうか。そしてその時間は菅原一剛にとって、結果としてどのような時間になったのであろうか。そんな津軽の冬の中で彷徨いながら見つけたものは、とてもあたたかい世界だった。
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津軽の地から出土した縄文晩期の貴重な土器の肖像写真群。小さなかけらを集めて土器を復元していく過程と、鉄屑と言われる廃棄物を、丁寧かつ正確に分類し、新たな資源として再生する営み、そしてそのすがたは、どちらもとても美しい。
1960年札幌生まれ。大阪芸術大学芸術学部写真学科卒業後、早崎治氏に師事。フランスにて写真家として活動を開始して以来、数多くの個展を開催。1996年に撮影監督を務めた映画『青い魚』は、ベルリン国際映画祭に正式招待作品として上映される。2004年フランス国立図書館にパーマネントコレクションとして収蔵される。2005年ニューヨークのPace/MacGill Galleryにて開催された『Made In The Shade』展にロバート・フランク氏と共に参加。また同年、アニメ『蟲師』のオープニングディレクターを務めるなど、従来の写真表現を越え、多岐にわたり活動の領域を広げている。2010年サンディエゴ写真美術館に作品が収蔵。2014年作品集『Daylight | Blue』上梓。日本赤十字社永年カメラマン。大阪芸術大学客員教授。
1/7(土)15:30〜16:30
ギャラリートーク開催
写真家 菅原一剛氏・キュレーター 太田菜穂子氏
菅原一剛氏と、30年にわたり親交のある友人でもあり、
数々の美術展・写真展を手がけるキュレーター太田菜穂子氏によるギャラリートークを開催します。奮ってご参加ください。
※ご参加の方は、5分前にコミュニティギャラリー内にお集まりください。
1/21(土)10:00〜19:00
RICOH「GR meet 47 in AOMORI」を
会場にて開催。
申し込み受付中。
会場 青森県立美術館
参加費 無料
「RICOH GR」をテーマにし、47都道府県各地で開催されているリアルイベント「GR meet47」。今回は、菅原一剛氏をゲストに、写真展「発光」開催中の会場にて開催されます。
作品観賞やトークショーのほか、青森市内の撮影会、講評会などを予定しています。詳細はこちらをご覧いただき、お申し込みフォームにてお申し込みください。
https://www.grblog.jp/article/20996/
申込締切 1月20日(金)12:00まで
- 会期
- 2023年1月7日(土)〜29日(日)[開催終了]
- 休館日
- 1月 10日(火) 23日(月)
- 開館時間
- 9時30分〜17時 (入館は16時30分まで)
- 会場
- 青森県立美術館 コミュニティーギャラリー
- 入場料
- 入場無料
- 主催
- 菅原一剛写真展実行委員会
- 協賛
- 株式会社青南商事
- 後援
- 東奥日報 陸奥新報 青森放送 青森テレビ 青森朝日放送 エフエム青森 川口印刷工業
- 問い合わせ
- 菅原一剛写真展実行委員会 事務局 TEL 03-4283-5585 (ストロベリーピクチャーズ内) 問い合わせフォーム
青森県立美術館 〒038-0021 青森市安田字近野185
TEL 017-783-3000
JR青森駅から
車で約20分
青森市営バス6番バス停から三内丸山遺跡行き
「県立美術館前」下車 (所要時間約20分)
※ 詳しくは青森市営バス(青森市企業局交通部管理課 017-726-5441 )へお問い合わせ下さい。
JR新青森駅から
車で約10分
ルートバスねぶたん号 新青森駅東口バス停から乗車
「県立美術館前」下車 (所要時間約10分)
※ 詳しくはあおもりシャトルdeルートバス「ねぶたん号」
(青森観光バス(株)017-739-9384) へお問い合わせ下さい。
青森空港から
車で約20分
東北縦貫自動車道青森I.C.から
車で約5分
(八戸方面から)青森自動車道青森中央I.C.から
車で約10分
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公式図録 発光
税込2,200円
A4変型、108ぺージ本写真展に出展する作品の中から選りすぐった63点を収録した図録。
「白い光」「大切な光」「新しい光」の3部構成からなる、菅原一剛の内省的かつ詩的とも言える写真群を、菅原が信頼をおく 印刷チームの技術を駆使した、高品質な印刷表現でご覧いただけます。2023年1月7日発売予定
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津軽
税込2,750円
A4変型、108ぺージ北東北エリアマガジン「rakra(ラ・クラ)」にて、10年に渡り連載してきた菅原一剛フォトエッセイ「津軽」を再編集し書籍化したもの。20年近く見つめ続けてきた「津軽」へ向ける菅原一剛のまなざしを、骨太かつ静謐な写真とあたたかい言葉で綴る一冊です。
※本書は、連載「津軽」2012年54号(2012/8/25発行)〜 2022年115号(2022/12/25発行)の内容を再構成したものです。2023年1月7日発売予定